これが熱交換器の部分。
所々にある黒いスキマがカビなどです
エアコンの掃除ってどうやったらいいの?
使い方はよく知っているけど掃除の仕方がよくわからないのがエアコンです。知ってるようでよく知らないエアコンのお掃除についておさらいです。
① まずはフィルター掃除から
機種ごとに取外し方は異なりますが、誰でも最初にやれる部分がフィルターの清掃です。主な機種では正面のパネルを開けば指でつまんで取り外しが出来るようになっています。
この正面のフィルターはエアコン本体に空気を取込む際に、室内のホコリなどを絡め取って内部を清潔に保つための物です。これがホコリまみれだと能力が低下してしまいますので、掃除機などで吸い取りましょう。吸い込むときはまず外側から。内側から吸ってしまうと吸い込みにくいどころか余計に絡んでしまいます。
また殆どがプラスチックなどの素材で出来ており、水洗いも可能です。特殊なフィルターがセットされているものについては取扱説明書などでご確認ください。
その他にも、上級モデルでは自動フィルター清掃の機能がついていますが、これも実際には定期的な清掃が必要です。上に書いたようなフィルター清掃を自動で行ってくれるものですが、集めたゴミは捨てられることなく内部に溜め込まれています。
最近は少なくなりましたが、掃除機のごみパックと同じと思ってください。これが満タンだとせっかくの機能も働きません! 気をつけて!
②外側、きれいにしてますか?
説明書にあるとおりにフィルターの清掃をしても、リビングなど人の出入りが多いところは特にホコリがたつのも多くなります。見えている部分の掃除は行き届いていても、見えない部分だと・・・?
ふだん見えない天井付近、どうでしょうか。
天井側から正面パネルへ空気を取込むので、フィルターより手前にある本体カバーのプラスチックなどにかなりのホコリが溜まっているご家庭などもあります。大掃除のときなどで構いませんので、掃除機や、ハタキなどで落としてあげてください。その際はしっかりとした脚立などをご用意のうえ、ご安全に。
③最後に気になるのは、内側!
ここまでにご紹介しましたお掃除を、使いはじめと使い終わりのシーズンごとに出来ていればエアコン内部については比較的、綺麗な状態を保っていると思います。
しかしフィルターで取りきれなかった細かいホコリや、夏場に発生する内部の結露が取りきれていないもの、そういったことの積み重ねで内部が汚れていたりします。
エアコン室内機の本体部分には、主に電源ユニット、熱交換器(正面にある細かいアルミが並んでいるところ)、ルーバーという送風ファンで出来ています。そしてこのうち、市販のエアコン洗浄スプレーなどで綺麗にできるのは、フィルターの下にある熱交換器の部分だけです。
新しく設置した使い始めの年から、フィルターの清掃や、カバーの掃除をこまめに行い、定期的に市販の洗浄剤でクリーニングをしていれば綺麗に保てますが、しばらくメンテナンスをしていなかったり、内部でカビなどが生えてしまっていた場合は残念ながらかんたんには落ちないかもしれません。
「市販の洗浄スプレーは効果がありません」なんてことは言えませんが、もし使ってみても気になるニオイがあったり、運転中、風が止まったタイミングで吹き出し口を覗き込んでカビのような点々があったら、ぜひご相談ください。
プロ専用のクリーナー、高圧洗浄機などを使い、目に見えないところの汚れまで落とします。